刃物研ぎも行っています

ここ数日は5月とは思えないほど暑い日が続いていますね。北海道では過去最高気温を記録したとか、、、
私たちの東松山にある工房は作業場が北向きですので、直射日光による気温上昇はある程度防げている様です。空調を使用していなくても、外より室内の方がひんやりしています。とはいえ扇風機の限界も感じ始めているので、エアコンの新設工事の申し込みをしました。主にお客様にお待ちいただいたり、ご相談を受ける1Fのスペースに設置します。エアコンの設置は一カ月後なので、それまでこの気温が続かないことを祈るばかりです。



さて、いきなりですが、今日は刃物研ぎについてのお話です。
どんなに機械設備を備えても、木工をする上では仕上げや最後の一手間に鑿(のみ)やかんなを使うというのがほとんどの木工房の実情だと思います。
プレーナーや超仕上げ盤がある木工房でも、幅広の天板などではやはり手鉋をかけて艶を出した物を仕上げとするでしょう。

サンディングでももちろん艶は出ますが、よく切れる刃物、特に鉋で仕上げた木の表面の色艶はほかに代えが効かないほど木の魅力を引き出します。
また、きちんと鉋がかかった木材は無塗装でも水を弾くとさえ言われています。
(「アインシュタインの眼 匠の技をとらえた!」という番組では、顕微鏡で鉋がけ後の木の表面を観察して、スポイトで吸水率を調べていました!)

このような仕上げをするには、使い方はもちろんですが、やはり刃物研ぎの腕や台(木製)の調整がものを言います。
鉋刃の研ぎについていえば刃角度が一定に研げているか、裏切れしてないか、ケチリンは取れているか等、また鉋台についていえば台直しはできているか、逆目が出ない様に刃口は一定以上広がっていないか等様々なことを気にする必要があります。

このように仕上げで最大限に木の能力や魅力を引き出すにはそれなりの手間がかかるのが普通です。それらの目的を達成するためには、やはり刃物の切れ味が大切になるのです。

Studio7Squaresでは木材加工のための刃研ぎを行う傍、家庭用包丁や鑿、鉋刃の研ぎ直し(裏押し裏だし含む)も受け付けております。

スウェーデン製のトルメックという世界標準の刃物研ぎ機を2機、手研ぎで使用する砥石についても天然砥石を含む荒砥から仕上げ砥まで、研ぎのご依頼にお応えできる設備がございます。

鑿や鉋を買ったけど刃が切れなくなってきたとか、どう研いだらいいかわからない、という方、是非一度お手持ちの包丁や鑿、鉋を再生して見ませんか?
ご質問、ご依頼お待ちしております!

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