裁板のリメイク

お預かりしている裁板(たちいた)のリメイクを進めています。


着物を仕立てるための和裁用の裁板を、洋裁をするためのソーイングテーブルにして再利用したいということでご依頼を頂きました。

何十年も前(恐らく70年ほど前)、お客様のお母様が中学校に上がる時、和裁がやりたいと近所の大工さんに製作してもらったものだそうです。
現在は使われておらず埃をかぶってしまっていましたが、受け継いだお客様が何とか再生して活かしたいということでご相談頂きました。

全体の方針は早くに決まっていたのですが、解体するにも釘は錆びて頭がポロリととれてしまいなかなか抜けず、木の反りや全体の歪みも大きいためすんなりとはいきません。


でもやはり無垢の木。天板を削り直すと美しい赤身の木目が現れました。


お客様にはちょっとお待ち頂いてしまっていますが、引き続きご満足いただけるよう丁寧に進めて参りたいと思います。


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