ギャッベの織り機

「ギャッベ(gabbeh)」とは何かご存知でしょうか?

イランの遊牧民カシュガイ族が手織りで作る、風景や動物をモチーフとした絨毯です。羊毛100%で織られる毛足の長い絨毯は、夏には涼しく冬は暖かく、しかも50年から100年使用できるほど耐久性の高いものだそうです。

引用元:Carpet Craft 

さて、先日ギャッベの輸入販売や織物教室を行なっているクラフトカーペット様より織り機の材料加工のご依頼を頂きました。
約1.8m四方の大きな織り機を製作するにあたり、持ち運んで現場で組み立てが出来るように新たに設計されたそうです。大体の長さにカット済みの材をお持ち込み頂き、組み立て用のボルトを差し込む貫通穴を開けました。


頂いた図面とサンプルを参考にしながら墨出しをし、ボール盤で穴を開けていきます。
若干材料に反りやねじれが発生していたため、それぞれの材料に穴を開けて、ストレスなくボルトが通るかどうか部分的に組み立てて確認しながら進めていきます。


お借りした小さい織り機です。縦糸がかかっている上の横材は、一番上の材と通しになっているボルトの締め具合で上下位置を調整できるようになっています。
左側の正方形のもの(約10センチ四方)が織物教室で作る小さいギャッベ、右側の縦長のものはイランのお守り袋になるそうです。


穴あけを全て完了し、全体を組み上げた状態です。大きいですね…!!
ここに絨毯が織り上げられていくと想像すると嬉しいです。この後は縦糸を張っていくそうで…この先はカーペットクラフト様のインスタグラムで写真が掲載されていますので、是非ご覧ください。


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