持ち込み加工や家具のリメイクを積極的にお受けする理由


気付けばもう12月も後半に突入し、もうすぐ2019年も終わりですね。
今年は私たちにとって引っ越しや新拠点の整備など新たな挑戦に向かう第一歩となる年でした。
多くのお客様にご注文、ご依頼、お問い合わせ頂き感謝しております。
また、工房の移転に伴い納期等でご迷惑おかけし申し訳ございませんでした。
現在は通常通り営業しております。


さて、今回はなぜ私たちが持ち込み加工や家具のリメイクや改造について積極的にお受けしているかについて少し書いてみたいと思います。

家具のリメイク


一般的に木材加工を受け付けている工房やホームセンターでも持ち込みの材料や家具の加工は中々受けてもらえないところが多い様で、予想以上に家具のリサイズ(サイズ変更)のご注文を沢山頂いております。

お持ち込みの家具加工の一番多いご注文が机・テーブルの脚のカットです。
開業当初からIKEAやニトリなどのテーブルから高級家具まで、色々なテーブルの脚をカットしてきました。
市販の机や椅子の寸法は必ずしも全ての人のサイズに最適化されてるわけではなく、平均的な体型をもとに寸法を決めているので、しっくりこないことが多いようです。
また、テーブルだったものを座卓にしたりという理由で脚のカットをご依頼いただくこともございます。


脚のカット以外では、引っ越しやリフォームによって持っている家具が部屋に収まらなくなり、天井や柱にかぶる部分だけカット(場合によっては解体してカットして再度組み立て)という加工もよくご依頼頂きます。

持ち込みの家具や材料は替えが効かないため、加工する時にはかなり気を引き締めてとりかかります。フラッシュ構造といって、中がスカスカの板や思わぬところに金具が入っている家具も多いので色々なことに気を使います。(このあたりも依頼できる業者が少ない理由かもしれません)
それでもお客様にお渡しした時やお引き受けした時にお礼のお言葉を頂くと、お役に立てているのかなと嬉しくなりますし、お引き受けしてよかったなと思います。


テーブルの脚カット
カット後のテーブル脚の写真です

私が住んでいるマンションでは、部屋数が多いこともありゴミ捨て場に家具が捨てられているのをよく見かけます。
引っ越しの時、家具が壊れた時、部屋の模様替え、成長に合わせて等、家具を捨てるのにはそれぞれに色々な理由があるかと思いますが、中には作り手の思いを感じるような家具が雨ざらしになっている時もあり、そんな時はなんとも言えない気持ちになる時もあります。

気分に合わせて家具を短期間で買い替え使い捨てるのは個人の自由なのでそれについて何かを言うつもりはないのですが、中には転勤等のやむを得ない理由で思い入れのある家具を捨てなくてはいけない場合や、まだ使えても数センチサイズが合わないことによって捨てられてしまう家具があるかもしれないな、とよく思っていました。
(私は小学生の時に家庭の事情でほとんどの家具を置いて引っ越した事があり、もしかしたらそれと重なって見てしまうのもあるかもしれません)

上記の問題に対して、私たちが微力なりに提供できる解決策の一つが家具のリサイズやリメイクです。
たとえ自分が作ったものでなくても、家具のリメイクやリサイズによって家具が家具として役割を全うする手伝いができるのであれば家具を作る者として積極的に取り組みたいと思っています。

先日ズボンのサイズ直しを近所のお店にお願いしたのですが、服だけでなく家具のお直しがもっと一般化することで、ゴミの問題を含む環境問題に少しの好影響が出るのではと考えていました。
バタフライ効果でのバタフライ、もしくは桶屋が儲かるきっかけの風になれるかはわかりませんが、私たちができることを今後も考えて行動していきたいと思います。


サイズ直しや作り変え、改造はもちろんですが、処分に困っている家具などあればご相談ください。無垢材で出来た家具など再利用が可能な物については、材料としてこちらでお引き取りできる場合もございます。

思い入れのある家具を別の家具や小物に作り替える、というご依頼も受け付けております。

まずは以下のページからお気軽にお問い合わせください。
https://studio7squares.com/contact/







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