鰹節削り器の刃研ぎと出具合の調整

今回ご紹介するご依頼は、鰹節削り器の刃の研ぎと、刃の仕込みの調整です。

鰹節削り器

構造としては以下の様になっています。
鰹節削り器

鰹節削り機は引き出しのついた箱部分と、鉋の部分に分かれています。

まず刃の研ぎについてですが、ご覧の通り鰹節削り器は木工で用いる鉋と構造がほとんど同じなので同じ要領で刃を台から抜いて研ぎます。
下の画像のAの部分を叩くと刃が抜け、Bを叩くと刃が締まるようになっています。

鰹節削り器

実際鉋を使うときは刃の部分を叩くので、インターネットで売られている鰹節削り器は木槌がセットになっているものもあるようです。

お持ちいただいた時は刃が切れない状態で、しかも台に対して刃の部分がかなり入っていたので、鰹節を薄く削ることが出来ず、引っかかって危険を感じていたと仰っていました。
うちの祖母が昔鰹節削り器で手を切ったと言っていたのを思い出しました。
木工でも料理でも切れない刃物を使っていると不要な力が入り、刃が外れた弾みで怪我をしたりしますよね。

当店では各種刃物の研ぎをお受けしておりますが、鰹節削り器の刃や台の調整、刃の出具合調整なども承っております。
もしご自宅に切れ味の落ちた鰹節削り器や刃物があれば是非一度こちらの問い合わせフォームからご相談くださいませ。

研ぎは東松山の工房にて行いますが、お預かりやお渡しは東京都の練馬区でも可能です。


コメント