安価な座ぐりビット(フォスナービット)


先日お持ち込みいただいた加工のため、5本入りのフォスナービット(座ぐりビット)を購入しましたのでご紹介します。


まず、フォスなナービットとは何でしょうか。
以下の動画を見ていただくとどんな風に穴がいていくのかがわかると思います。


フォスナービットと通常のドリルビットや木工用ドリルの一番の違いは、穴を開けた後の底面の形状の違いです。

フォスナービット以外のドリル刃で穴を開けると底面が平らではなく荒れた形になります。
しかしフォスナービットを使うと底面が平らに仕上がるので、ドロップ蝶番の金具を埋め込んだり、丸棒を組み込んで丸いほぞ穴を作ったりもできます。
その分通常のビットよりも食いついていく力は弱く、大きな径のものだと手持ちのドライバーでは穴開けが少し大変です。
貫通穴を開けたり隠れてしまう穴などは通常のドリルでも良いかもしれません。

ちなみにフォスナービットのフォスナー(Forstner)という名前は、開発者のBenjamin Forstner という方を元に名付けられたそうです。

今回お持ち込み頂いた持ち込み材はパーティクルボードという材料で、使うと刃が鈍りやすかったため今回改めて安価なものを購入しました。

今回購入したのは藤原産業株式会社のE-Valueというブランドのもので、Amazonで2,116円で購入しました。
直径が15,20,25,30,35mmの5種類。さらに木箱に入っています。
レビューでも値段の割に切れ味が良いと評判だったので試しも兼ねて買ってみました。

木箱が開いてビットが見える状態で透明のプラスチックのカバーに入って届きます。
このカバーがしっかりしていて少し苦戦しました。(笑)


透明なカバーを外した状態状態がこちら。

箱も思ったよりしっかりしてそうです。
上蓋にある紙はハマっているだけなのですぐ外れました。
紙の裏には説明書き。

上蓋の型紙はすぐ外れるのですが、ビットがささっている木部のシールが中々剥がれないので、左右のビスを外してシールを剥がしました。


このビットがささっている部分はビスを中心に上側にまわります。
そのことで各ビットが取り出しやすくなっています。


さらに箱は木組みで組んであって、ビットが刺さっている穴には六角軸用のスリーブまで付いています。

肝心の切れ味もそこまで悪くなく、DIYの用途であれば問題無く使用できる製品だと思いました。
いやはや、この値段でここまで作れるのは恐ろしいです。

Amazonをみていると他にも同じくらいの値段で18本セットとかのものもありましたがレビューを見る限り切れないもの、軸が曲がっているもの、そもそも18本入っていないもの、刃がついていなくてただの鉄板状の物が混じっていたというレビューなんかもあるので注意が必要そうですね。


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