12.7mm軸のルータービット用コレットチャック

今回の記事ではコレットチャックの種類と交換方法についてご紹介いたします。

先日ご依頼頂いたお持ち込みの加工でどうしても12.7mm軸のルータービットを使う必要があり、専用のコレットチャック&ナットセットを購入しました。

左側が12.7mm右側が12mm軸用です。
コレットチャック

当店にはマキタのルータ(RP2301FC)が二台あります。
ルーターテーブル用に一台、手持ち加工用に一台です。

ルーターテーブルに取り付けたルータを外すのはかなり手間がかかるので、ルーターテーブルに付けるなら最低2台はルーターがあると良いと思います。
また、よく使うルータービットやトリマービットというのはある程度決まっているので仕事で使う場合はビットごとにつけっぱなしにできる様に何台も所有しておくのが作業時間短縮のためには理想的ですね。

このマキタのルーターでは最大12mm軸のビットが使えて、8mmや6mm(一般的なトリマービットの軸径)軸のビットを使う時は、リデューサーという外形が12mmで内径が8mmや6mmのスリットの入った軸をかぶせて使います。

この12mm軸のルータービットは日本では一般的なのですが海外の場合は単位が違うため、12.7mmというサイズが一般的なサイズになります。
この12.7mmはインチでいうと1/2インチなのでインチ規格で考えるととてもキリが良い数字だとわかります。調べると弾丸の規格として採用されていたりする様です。

ほとんどの加工が12mm軸だけで足りるのですが、12.7mm軸のビットが使えると値段や刃形の選択肢が増え、ジグと合わせてつくられているビットなどを使う時にも便利です。

さて、市販のマキタのルーターでこの12.7mmのビットを使う方法ですが、追加で必要なのは12.7mmのコレットチャックのみです。
これを購入して、ルーターの黒いナットを外して中にあるコーン状の部品を取り替えれば完了です。

今回は急いでいたこともあり、すぐ手に入るナット付きのものを購入しました。
本当はコーンだけでも良かったのですが、毎回中のコーンだけとりかえるのは作業時間を増やすことになるので、結果的にはセットのものを購入して良かったかなと思っています。

以下に取り替え時の写真を掲載します。

まずはこの黒い大きなナットを外します。
上に見える透明の管は集塵機の接続ポートです。
(これが意外と吸ってくれます)


作業しにくいのでテーブルからプレートごと取り外しました。

黒いナットを外すとこのようになっています。
ナットを外すと一緒にコレットコーンも外れるので、ここに12.7mmのコレットナットセットを取り付けたら完了です。

ルーターテーブルにつけて使っていると、埃が隙間にたまりがちなので、定期的に掃除しないと機械によくないですね。
この時も普段掃除しにくいところなどの埃や汚れを取って再度取り付けしました。

ルーターは工夫次第でかなり色々なことが出来る機械ですがすごいパワーゆえにキックバックや整備不足での事故が起きたら大きな危険も伴います。
実際に加工・改良される際はご自身の責任で安全第一でお願い致します。


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