世界一過酷なヨットレース、Vendee globe(ヴァンデ・グローブ) 2020がスタートしました!

約2、3ヶ月、何処にも立ち寄らずにたった一人で世界の海を一周するという過酷なヨットレースがあるのをご存知でしょうか。

今年2020年は4年に一度のそのヨットレース、Vendee globe (ヴァンデ グローブ)が開催される年で、先日11/8、全艇がフランスの小さな町から無事スタートを切りました。

ヴァンデ・グローブ2020

大海原に囲まれ、刻一刻と移り変わる海の状況に対応し、その脅威と闘いながら全長60ft(約18メートル)、マストの高さ約29mもある巨大なヨットを一人で操船します。常に死と隣り合わせの状況の中、200kgもあるセール(帆)を一人で張り替え、故障があれば自分で修理し、1日に2時間も連続して眠れない日々が続くそうです。ヨットの装備にトラブルが起きるのは当たり前で、レースを完走できる船はいつも出場艇の半分くらい、時には死者も出てしまうという過酷なレースです。

hugo boss
常連のAlex Thomsonのヨット

スタート時の様子
公式のHPでスタート時の様子を生中継していました


そんなレースに挑もうなんて、参加するスキッパー(「船長」の意味です)は常人とはかけ離れた感覚の持ち主なのだと思います。でも、まさに生命を賭けて、人生を賭けて海に出る姿はとてもカッコよく、その生き様は尊敬せずにはいられません。レースなのでもちろん順位はあるのですが、まずはスキッパー全員が、無事に生きてまた陸に帰ってこられる事を祈っています。

冒頭の写真はヴァンデ・グローブ公式のアプリの画面で、現在航海中の速度や軌跡をライブで見ることが出来ます。スキッパーはヨットに積んだ通信設備で航海中の様子を発信したり、メディアを通してインタビューに答える時もあるので、遠く離れた陸にいながらも航海の臨場感を楽しむ(?)ことができます。

11月初旬にフランスからスタートしたレースは、南半球の海をぐるっと一周し、50日間から80日間かけて元の出発地の町に帰ってきます(完走できればですが…)。年明けまで、レースの様子をチェックするそわそわする日々が続きそうです。

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