ヨーロピアンバーチ合板のアンプボックス

先日、ミュージシャンのSENSHO1500(The JFK,SMORGAS)様からのご依頼でギターのアンプボックスを制作させて頂いたのでご紹介いたします。



オーディオ向きの外材を広く取り扱っている材木屋さんで以前購入されたというヨーロピアンバーチ合板をお持ち込み頂き、ご希望に合わせた形状で製作しました。


ご注文時に頂いたご要望としては以下になります。

  • 既にご用意されていたアンプ機器が内側に入るサイズ
  • ギターアンプ等と同じフィンガージョイントで組む
  • ギターのヘッドアンプと同じくらいの丸い面取り
  • サンディング仕上げ


まずはお預かりした材料を昇降盤(テーブルソー)で必要なサイズに切り直角を出します。

次にフィンガージョイント(あられ組)の加工をしていきます。

フィンガージョイントを作るには色々な方法がありますが、今回はカナダのLEIGHという会社が作っているDR4 proという治具を使い加工していきました。
日本ではオフコーポレーションさんから手に入れることがきます。
手前の濃い色の木は材料の傷やめくれを抑えるための当て木(ベニヤ)です。


この治具はダブテール(あり)加工を繰り返し行うのに主に使っているので、フィンガージョイント用の手順を再度確認しながらテストピースも用意して慎重に加工していきました。

こちらはテストピースのヒノキの集成材です。
キツさなどもここで確認しました。




こちらが本番です。



その後はボンドとクランプで接着し時間を置いてから接合部分を中心に仕上げます。




接合部が整ったら手持ちのルーターにご希望のサイズのコロ付き面取りビットを取り付け面取りしていきます。




機械のみで加工できないところは手持ちの電動サンダーやサンディングペーパーなども使い形を整えていきます。




納品の際は直接工房まで取りに来て頂きました。
どんなご依頼でも同じではありますが、直接見ていただくまでは緊張します。
直接見て喜んで頂けたのでホッとしました。


自分がギターを弾くこともあり、この様なご注文を頂けたこと、さらに完成したお写真まで頂けたのでとても嬉しかったです。

自分の好きなこと同士が繋がって好循環を生むことはStudio7Squaresの大切にしていきたいことの一つなので、この様なご縁に感謝しながら今後も色々なご要望にお応えできる様に知識や技術、設備を向上していきたいと思います。


設備といえば、昨年SuperMax(LAGUNA)のドラムサンダーを導入したこともあり、ギターの指板やアコースティックギターのトップ材など、5mm以下の製材も現在お受けしております。

楽器関連で言うと、クラシックギター職人の方からの依頼で銘木での指板の製作、エレキギターのトラベルギターへの改造、テーブル材を厚み方向で張り合わせたエレキギターのボディ製作、ドラムスティックからロゴ入りの箸と箸置きの制作、能に使用するばちの制作、、、等のご注文を過去に頂きました。

上記以外でも何か気になることがあればどんなことでもお気軽にお問い合わせ下さい。
もし何か気になることがあればどんなことでもお気軽にお問い合わせ下さい。

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