浦賀から三崎までヨットでクルージングしてきました!

先日の日曜日、久しぶりにヨットに乗ってきました。



前回乗ったのは去年の夏で、その時はヨットで富浦のアンカリングスポットに行って錨を下ろし海水浴をした時でした。
その時は午後から天気が悪くなり帰りは自然のシャワーを浴びながら水着のまま港に帰ったりと、なかなかアグレッシブなクルージングだったので今度機会があればその時のことも記事にしてみたいと思います。

以前は毎週末ヨットに乗っているような時期もあったのですが、工房の引っ越し以降はなかなかそのような時間が取れず、塩っけがなくなってしまっていたので今回の久々のセーリングはとても楽しみでした。

この日は8時にヴェラシスマリーナに到着、出向準備をしながら浦賀を0900に出港しました。
その後1200頃に三浦半島南端の三崎まで行き、桟橋に着岸後「さくらや」という食事処で昼食を食べ、1720頃にはマリーナに帰港しました。

この日は前日の大雨が嘘の様に天気に恵まれ、風もほどよく吹いていました。
浦賀のあたりは海だけでなく豊かな自然があるので鳥の歌声も聴こえていました。



ヨットにはモーターボートにはない様々な艤装があるので、それらをセーリングできるように整えてから出港します。
マストの上まで誘導されたロープ(ハリヤード)でメインセール(マストより船尾側に張るセール)を展開していくのですが、それらのシート類もこの段階でセールに取り付けて洋上にでる準備をしておきます。
他には陸電と言ってマリーナの桟橋にある電気設備からヨットのバッテリーを充電しておくのですが、それらの陸と繋がっている設備も外しておきます。
それぞれのクルーはライフジャケットやグローブ、サングラス、デッキシューズなどを必要
に応じて出港時間までに準備しておきます。


準備が整ったらエンジンをかけ暖機し、舵を握る人、桟橋で解らんする人など役割を決めていざ出港です。
まずはメインセールを広げられる海域までエンジンをかけて向かいます。


メインセールを広げる時は、操舵手がセールが風を受けない方向に船首を向けクルーがハリヤードを引き込んでセールを上げていきます。


次にジブセールというマストの前に展開するセールを展開します。
多くのクルージング目的のヨットではジブファーラーと言って巻き取ったセールを広げるスタイルをとっています。(メインセールを巻き取るメインファーラーという艤装もあります)

以前乗せて頂いていたレース艇ではファーラーではなくハンクスタイプのセールで上から引っ張り上げることによりセールを展開していました。
セールの形状や大きさ、シェープ、素材にも色々あり、ヤンキージブの様に前方の視認性を優先したセールから、風をできるだけ拾えるようにしたセールまで目的に応じて色々な種類があります。
このオンラインフォーラムではそれぞれの利点と欠点が話し合われていました。


近くまできてジブセールを畳み、機帆走(セールとエンジンを併用すること)していると正面に大きく富士山がみえました。

メインセールも畳み、城ヶ島大橋へアプローチすると富士山と城ヶ島大橋が正面に。
神奈川剣のサイトによると、この城ヶ島大橋は城ヶ島と三浦半島を結ぶ海橋で、遠洋漁業の発展に伴って1960年に建造され、現在も長寿命化工事をしながら大切に使われているそうです。

城ヶ島大橋を抜けると右舷側に、観光客で賑わっている桟橋が見えてきます。
そこがこの日の目的地のうらりのゲストバースです。
この日は天気が良く陸からも海からもたくさんの観光客出にぎわっていました。
係留場所はにじいろおさかな号という可愛らしい遊覧船の正面になりました。

桟橋にいるマリーナの方がヨット客がたくさん来そうな気がする!と言っていました。
(その後本当に続々とヨット乗りが来ました)

桟橋の正面の建物はうらりマルシェと言って一階では魚介類、二階では野菜の市場があります。


お昼を食べにさくらやさんへ。


マグロのカマ蒸しや、血合いの唐揚げ、こちの刺身、トロの丼など海の幸をいただきました。




うらりの桟橋で少しゆっくりしたあと、浦賀のマリーナに帰港しました。

行きは全航程足立が操舵、帰りは品田が操舵をしました。
風が真向かいで風向きも安定しなかったこと、時間も予定よりおしていたので帰りはほぼ全航程機帆走でマリーナまで向かいました。

無事にマリーナに到着、その後デッキを流し、手仕舞いをして帰りました。

自宅に帰ると、久々に揺れるヨットの上でバランスを取ったからか筋肉痛になってしまいました。翌日は事務作業の日にしていたので助かりました。

海に出て太陽と潮風を浴びながら波に揺られていると身体の芯からリフレッシュできます。
今月は工房の拡張のための片付け、ご注文品の設計、お見積もり、加工と盛りだくさんなので自然にもらったパワーで頑張っていきたいと思います。


もしヨットに興味のある方がいらっしゃいましたらISPAクルーザースクールのサイトを見てみてください。私たちはここで6日間のコースを受け、卒業生の方にクルージングやレースに連れて行ってもらったりトレーニングコースに参加しながら少しずつ勉強しています。
モーターボートにはモーターボートの良さがありますが、エンジン音なしで波と風、自然の音に包まれ、風の力を感じながら船を動かすヨットの楽しさはハマる人にはハマる面白さがあると思います。

自然の存在に合わせて人間の在り方を調整していく、という考え方は昨今のSDGsなどの考え方にも通じるところがあると感じています。
また、Studio7Squaresは自然の惠である木材を最後の最後まで使いきることをモットーにしています。
自然姿に合わせ人間がその惠を最大化できるように工夫していくこと、そしてその技術を磨いていくこと、ヨットでのセーリングはそのことを体現しているのではないかと思います。




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