MacでWindows用のCADソフトを使用する

前回MacにWindowsをインストールしたという記事を書きましたが、今回はその続きでパソコンにインストールしたCADソフトについて書き残しておきたいと思います。


インストールしたのはJW-CADとAutocad LTです。

まず、Windows用のフリーソフトであるJW-CADは問題なく使用出来ました。
MacのSafariでダウンロードしようとするとMacのダウンロードフォルダに入ってしまうので、WindowsのEdgeでダウンロードページを開いてダウンロードします。
容量が小さいのでインストールもサクッと終わります。

CADの使用感で気になる点があるとすれば、WindowsとMacではスクロールのナチュラル(デフォルト)設定が異なるので、どちらに合わせるか迷う、という所です。
これは単純に好みになりますが、マウスのホイールを上に転がすと拡大、下に拡大すると縮小という感覚の方がしっくりくるので、Windowsの設定に合わせています。
なのでMacの方をスクロールしようとすると大体最初ちょっと逆方向にスクロールしてしまいますが、CADの使用感を重視して決めました。


AutoCAD LT
AutoCAD LTの画面です

次に、Autocad LT(2019)のインストールですが、こちらは少し遠回りし、結果的にはWindows版を使用することにしました。Autocad LTは建築や機械設計など幅広い業界で使用されているシェアウェアのCADソフトです。for windows版 とfor Mac版があり、一つのライセンスでもいずれもダウンロードすることが可能です。

普段別のWindowsパソコンで使用していましたが、今回Macにも入れて使用する機会がありましたので、同じアカウントを使用してfor Mac版をインストールしてみました。既にWindowsのOSはインストールしてありましたが、大元のパソコンがMacなのだからMac版の方が問題が起こりにくいのではと判断したからです。

JW-CADと異なり、かなり容量が大きいのでダウンロードもインストールもものすごく時間が掛かりました。何度かエラーを起こしながらも、数時間(恐らく3、4時間)かけてやっとの事でインストールが終了、ソフトを起動させてみると、、、インターフェイスがかなりWindows版とは違いました。Mac版とWindows版の違いは公式HPに記載されていますが、ここまで違うと使用したい機能のボタンがどこにあるのかさっぱり分からない…これはまた慣れるまでかなり時間が掛かると感じました。

それどころかもっと大きな問題は、エラーでCADの強制終了が頻発することです。ダウンロードしてから試しにCADのファイルを1つ開いただけなのですが、まともに開けたのは1回くらい。後は開いたらすぐ強制終了されてしまいました。しかも容量の大きなファイルを開いた訳でもなく、Autocadのサンプルデータを開いただけです。これでは全く使い物になりません。

仕方なくparallels上のWindows10にWindows版のAutocad LTをインストールすることにしました。 Mac版のソフトがあるのにわざわざWindows版を使用するのはパソコンに負担が大きそうなので避けたかったのですが、やってみるしかありませんでした。これまたダウンロードファイルが膨大な容量でインストールするのに数時間待ちぼうけました。

ちょっとスペックを上げたモデルのMacとはいえ、parallelsでWindowsを動かして容量の大きいAutocadのデータを操作したらフリーズするんじゃないかと恐る恐るやってみたのですが…実際は全くもって問題ありませんでした!動作も軽快で、使い始めて1週間以上経ちますがエラーで強制終了したことは一度もありません。

一つ問題は、一時優先キーのshiftがなぜがうまく作動しないことです。キーを押している間だけある機能を有効に出来る操作なのですが、これが何故かキーボードの2つあるshiftを両方同時に押していないと機能しません。これは誰に問い合わせたら解決するのか…と課題が残りましたが、その他は問題ありません。

インストールが無事終わってから調べていると、数年前にparallelsはAutocadの公式サポートを終了した、という主旨の記事を見つけました。元々AutocadはWindows版しかなく、Macユーザーはparallels上でAutocadを使用するのが一般的だったが、Autocadがfor Mac版をリリースした事でparallelsが必須ではなくなったのでサポートを終了した、という事なのだろうと思います。

つまり元々parallelsとAutocadは相性が良いのだと思います。(あくまでparallelsの公式ページではサポートしていない、と書いてありますが。。)Mac版がMacで全く使えないというのは問題ですが、とりあえず今回はWindows版が上手くいったので良しとしたいと思います。

結果として、MacでもWindowsのソフトを不自由なく使えることが分かり安心しました。parallelsを使い始める前はその操作性が自分の中で未知数だったので、ある程度の不自由さは覚悟していましたが、CADのソフトまで問題なく使える事に驚いています。

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